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歴史上の英雄に学ぶリーダーシップ【李広】

ことわざ・故事成語

こんにちは、中小企業診断士のそうむうです。

『桃李成蹊』
みなさんは、この言葉をご存じでしょうか。

桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す
(とうり もの いわざれども した おのずから みちを なす)

桃やすももは言葉を発しないが、その美しい花や美味なる実を求めて人々があつまり、その下には自然に道ができる。
つまり、 人徳や声望のある人のもとには、自然に人が集まる、という意味です。

俳優の松坂桃李さんの名前はこれが由来です。
また、安倍首相の出身大学である、成蹊大学もここから名づけられています。

今日は、この言葉で賞された古代中国の英雄、李広のリーダーシップについて語ります。

天下の飛将軍

李広は秦の将軍であった李信(漫画キングダムの主人公、信ですね)の子孫です。

武芸、特に弓の技術に優れ、その手から放たれた矢は岩に突き刺さったこともあるほどでした。
李広の名は弓の名手の代名詞にもなっていて、水滸伝の弓の名手である花栄は「小李広」とあだ名されています。

李広は、北方の異民族である「匈奴」に対する戦で数々の戦功を打ち立て、匈奴軍からは「飛将軍」と呼ばれ大変恐れられました。
三国志に登場する呂布は、李広の武勇になぞらえて飛将軍のあだ名で呼ばれています。

このように、大変武勇誉れ高い李広ですが、彼の長所はこれだけにとどまりません。
李広は高潔で慈悲深い人格で周囲からの尊敬を集めた真に名将と呼ぶにふさわしい人物でした。

李広の不運な最期を遂げますが、彼を知る人はもちろん、知らない人ですら涙し哀悼の意をささげました。
それほどまでに皆に慕われ信頼された李広の人柄とは、どのようなものだったのでしょうか。

常に部下と共にあるリーダー

李広は部下の兵卒達から非常に人気がありました。

野営中の食事では、兵卒達に食料がいきわたるまで、自分は決して食べませんでした。

砂漠の中を行軍中にオアシスを見つけたときは、兵卒達が皆飲み終わるまで泉に近づきませんでした。

恩賞があれば必ず兵卒達に分け与え、自分のために蓄財をすることはなく、常に寝食を部下と共にしました。

李広と同時代に活躍した、 程不識という武将は李広のことをこう評しています。

「李広は匈奴と相対するときも、軍律をうるさく言わなかった。休息時には、兵卒たちに自由にさせ、野営する時も厳しい夜警はさせず、部隊内での文書は出来るだけ簡略化させ兵卒たちの負担を軽くしていた。
李広の軍より私の軍の方が規律としてはしっかりしている。しかし、実際に戦えば李広の軍の方が強いだろう。
なぜなら、李広軍の兵卒は李広に心服しており、皆喜んで命を投げ出して戦うからだ」

実際に、匈奴は規律の甘い李広軍を規律正しい程不識軍より恐れ、兵卒たちは李広のもとにつくことを願ったそうです。

将軍の立場でありながら常に兵卒の気持ちを汲んで寄り添うことができる。
そして誰よりも戦場で勇猛な働きをする。
こんな社長、上司の下でモチベーション高く働いてみたい。そう思うビジネスパーソンもおおいのではなでしょうか。

モラールなき組織に成功無し

組織を形作る要素にもいろいろありますが、人の心を掴んでモラール(士気)を高めることの重要性がこの話からも分かりますね。

どんなに仕組みが出来上がっていても、それを運用するリーダーが部下の心を掴めていなければ、十分に力を発揮できないのです。

常に部下と苦楽をともにし、目的達成のための仲間として接する李広の誠実な人柄が部下の信頼を勝ち得、管理を徹底することより大きな効果を生みました。

決して規律をないがしろにするわけではありませんが、それだけでは組織は強くならないということを李広の逸話は教えてくれます。

リーダーシップ論にも様々な切り口がありますが、「信頼」というキーワードも外せない要素の1つではないでしょうか。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学びます。
いにしえの名将・李広から学ぶことも、また多いのではないでしょうか。

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