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あなたの部下はどのタイプ?六正六邪を見極めろ!②【貞観政要】

ことわざ・故事成語

こんにちは。中小企業診断士試験のそうむうです。
前回は、貞観政要にある「六正六邪」のうち、側に置いて重用すべき部下、六正に関してお話をしました。

今回は、決して近づけてはいけない部下、六邪についてお話します。
もし皆さんの部下にこのような人物がいたら、決して重用してはいけません。

組織を破滅にいざなう部下

それでは、おそろしい六邪を紹介していきましょう。

見臣
高い地位に安住して、高給だけを貪ります。仕事に励まず、世間に流され、ただただ周囲の様子だけをうかがっている部下です。

一度出世した後、とにかく無難に日々を過ごすことだけを考える人がいると、組織にイノベーションが起こらないばかりか、有能な部下を自分を脅かす敵として排除することもあり得ます。

こういう人が組織の中枢にいると、上手くいっていた組織も5年後にボロボロ、なんてことになりかねません。
こうなりそうな人を昇格させない、こうなったら降格させるなど、柔軟な人事施策を実施しましょう。

諛臣(ゆしん)
上司の言うこと成すことすべてに同意し、上司の喜びそうなことを調べてそれを行うように促し、上司と共に楽をして後のことなどまったく考えない部下です。

いわゆる、「イエスマン」「ごますり」という部下ですね。
この手の部下を「気が利くヤツ」と可愛がっている人も多いのではないでしょうか。

もし上司がそういう「暗君」タイプであれば、本当に組織のためを思って苦言を呈す部下などいなくなり、問題点に気づくことができなくなります。

上手くいっていると思っていたのに、急転直下、最悪の事態に転落した。
そういう組織は、この手の部下の部下が幅を利かしていたということが多いはずです。

姦臣
本当は性格が悪いのに、外面は謹厳実直を装います。口が上手く人当たりはよく善良に見えますが、本当に良い人や賢い人を嫌います。
自分が好きな人は長所を誇張して短所を隠し、反対に嫌いな人は長所を隠して短所を誇張します。
ついには、上司の賞罰や命令が実行されないようにしてしまう部下です。

このような人は見抜くのが非常に難しいですね。上司の目からは真面目で無害に見えます。
人物評価は言動ではなく行動で行うようにしましょう。

讒臣 (ざんしん)
自分の非をごまかす悪知恵があり、自分の意見を押し通す弁舌に長け、人間関係をかき回して争いの種を振りまく部下です。

悪い意味での世渡り上手で、組織内での不和、人間関係のこじれを意図的に生み出してそれを自分の都合のいいように利用します。

これを防ぐには上司の公明正大さと賢明さが重要です。
何が是で何が非か、道理に照らして公正に判断できる賢さがなければ、上司であってもこのような部下の世渡りの道具にされるでしょう。

賊臣
権力を独占し、自分の都合のいいようにルールを決め、自分の近いものだけで徒党を組んで上司の命令を捻じ曲げ、それを利用してさらに出世を狙う部下です。

組織にいる「牢名主」や「お局」というお山の大将タイプです。
上司よりもお山の大将の意見や顔色を窺うようになり、誰がリーダーか分からなくなります。

そうなる前に、毅然とした態度で彼らを排除しましょう。
「波風を立てたくない」という弱腰の態度こそ、かれらが付け込もうと狙っているところです。

亡国の臣
上司に媚びへつらって近づき、邪な誘惑で上司に不義を働かせます。仲間内でグルになって良い部下を排斥し、物事の善悪や道理もわきまえません。
さらには、上司の悪評を内外に言いふらす部下です。

この手の部下がいると、組織にまともな部下が全くいなくなってしまいます。
道理を無視した運営がなされるようになると、何もかもが上手くいかなくなり、組織が食いつぶされるまでそれは止まりません。

まずは、自分に媚びる人間を遠ざけること。
上司の役割として公明正大さを保つことを強く息すること。

そうやって彼らが組織の中心にいられないようにしましょう。

組織衰退を避けるには

いかがでしたでしょうか。
2回にわたって、貞観政要の「六正」と「六邪」を紹介しました。

誤った人材登用は組織衰退の最短経路です。
六正を重んじ、六邪を遠ざけましょう。

そのためには、上司自身が知識をつけ、道理を学び、人格を磨く必要があります。
上司が優れていれば、自然と優れた人材が集まり、組織は発展します。
それほどまでに、上に立つ人の資質というものは重要なんですね。

貞観政要もまた、学ぶに値する歴史の成果と言えるのではないでしょうか。

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